善玉菌の栄養、オリゴ糖
ビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖
腸内の善玉菌として有用なビフィズス菌。
そのビフィズス菌のエサとなるのがオリゴ糖です。
オリゴ糖は多糖類ですが、単糖類が数個結合しているためギリシャ語の「少ない」という単語を語源としています。
広義にはいわゆるお砂糖や麦芽糖も含まれます。
オリゴ糖は今から100年ほど前に母乳栄養で育つ赤ちゃんが病気にかかりづらいことから、
母乳に含まれる成分に注目が集まり、腸内のビフィズス菌を増やす効果があるオリゴ糖が発見されたということです。
腸内改善に血糖値の抑制も
オリゴ糖は胃や小腸で消化吸収されにくいため、
大腸まで直接届くことができます。
そして大腸まで届くと善玉菌のビフィズス菌がオリゴ糖を食べて酢酸や乳酸を産生し、腸内を酸性にかたむけます。
酸性の腸内では悪玉菌が減り善玉菌が増えますので腸内環境が改善され、便秘や下痢といったトラブルに効くのです。またオリゴ糖は水溶性の食物繊維と同様に、血糖値を上げにくいことでも知られています。これはオリゴ糖が腸内で膨張して炭水化物を包むため、炭水化物の消化を遅くして血糖値の上昇をゆるやかにするためです。このような優れた整腸作用が期待されることから、オリゴ糖はプレバイオティクスと呼ばれ特定保健用食品として利用されています。
いろいろな種類のオリゴ糖
ここでオリゴ糖の工業的な製法をご紹介しますと
・微生物の酵素を利用してショ糖(砂糖)や乳糖デンプンを原料に合成する
・植物の多糖類を酵素の作用により分解する
・酸やアルカリで糖を異性化する
・植物に含まれる成分を抽出する
市販されているオリゴ糖の多くはコスト的にも技術的にも純度を上げることが難しいため多くが液状で流通しています。
例外的にラフィノースが粉末としても作られ、医療用にも使用されているそうです。
またひとくちにオリゴ糖といってもその成分にも色々あります。
オリゴ糖の主な種類として、 ()内が原料
・フラクトオリゴ糖(ショ糖)
・ガラクトオリゴ糖(乳糖)
・キシロオリゴ糖(とうもろこし)
・大豆オリゴ糖(大豆)
・ラフィノース(甜菜糖蜜)
いろんなものから出来るんですね。オリゴ糖を食べて少したつとお腹が張ったり、おならが増えるといったことが起きます。これはオリゴ糖が腸で働いた結果、一時的に炭酸ガスが増えるためといわれています。
オリゴ糖は市販されているシロップ類をよくみかけますが、ほかにも日常的に食べる穀類、野菜、果物のほか、ヨーグルトや味噌など発酵食品にも含まれていますので積極的に摂るように心がけれましょう。